興田地区は、興田市民センターを基準としておよそ北緯39度2分、東経141度22分、海抜128mの一関市最北端に位置します。明治8年に天狗田と築館が合併して沖田村となり、明治22年に沖田・鳥海・中川の3村が合併して現在に至ります。北は奥州市江刺と住田町に接しており、幹線道路として県道10号、104号、262号が通っています。山々に囲まれた緑豊かな自然に恵まれ、広大な面積(108.43km²)を有します。

世帯数1,176戸、総人口2,946人(男性1,452人・女性1,494人)のうち、65歳以上の総人口に占める割合が47.22%(令和2年10月1日基準)と非常に高い地区であり、さらに少子化も進んでいます。

事故・犯罪・災害の発生が少ない地区ですが、平成25年7月26日に岩手県内で発生した集中豪雨の為、興田地区でも土砂崩れなど甚大な被害を受けました。

また、地区を取り巻く北上高地の地下には、北側に人首花崗岩体、南側に千厩花崗岩体と呼ばれる非常に安定した花崗岩の岩盤が存在し、活断層も無いことが確認されています。安定した花崗岩の岩盤が南北に分布する北上高地は、平成25年8月、国際リニアコライダー(ILC)の国内建設候補地に選定されました。

主要な施設

【集会・体育施設】
大東開発センター、興田体育館、天狗田体育館、中川体育館、京津畑体育館、丑石体育館、伊勢館公園野球場、伊勢館公園テニスコート、大東バレーボール記念館

【教育・保育施設】
興田保育園、興田小学校、興田中学校

【防災・防犯施設】
一関市消防団大東地域第2分団屯所(10箇所)、千厩警察署興田駐在所

【医療福祉施設】
菊池内科医院、デイサービスセンター興田、特別養護老人ホームひより、グループホームなかがわ

【金融機関】
興田郵便局

【神社仏閣】
安昌寺、西光寺、照覚院、中川寺、龍門寺、旭岡神社、興田神社、天狗田神社他

【その他】
京津畑交流館「山がっこ」

主要な行事・催事・活動

1月 興田神社蘇民際・興田地区新年交賀会
2月 興田地区卓球大会
6月 さなぶり芸能祭
8月 興田地区バレーボール大会
9月 興田地区敬老会・興田地区民運動会
11月 興田地区文化祭・京津畑まつり「食の文化祭」

主要な地域資源

【自然・景観】
小黒滝、興田川(二級河川)、鳥海川、蓬莱山(標高787m)、阿原山(標高782m)、天狗岩山(標高772m)、御殿山(標高673m)、早麻山(標高358m)
【伝承文化】
仰山流丑石鹿踊り、京津畑神楽、瀬台野流市之通神楽、天狗田代々神楽、前畑権現舞、かまばた織り

【歴史・ゆかりの人物】
文久山高炉、高野元端(儒医)、松田運蔵(和算家)、勝村蠖(かく)斎(さい)(教育者)、高野長英(蘭学者)、伊東茂輔(事業家)、小山竹斎(書家)、千葉養吉  (素封家)、佐藤醇吉(画家)

【岩手県指定文化財】
銅鰐(わに)口(興田神社所蔵)、金銅製前立(興田神社所蔵)、コランダム(天然記念物)

【一関市指定文化財】
小山竹斎五歳の書、高炉用吹子(水車吹)

【産業】
農業(米、りんご、トマト、ピーマン、菜種、そば、畜産他)、林業(しいたけ、木炭他)

【その他】
国際リニアコライダー(ILC)国内建設候補地